川久保 優香

早稲田大学 応用化学科に進学したきっかけ・理由

科学を好きになったきっかけは、幼稚園の頃から読んでいた学研の「科学の学習」でした。理系出身(物理系)の父の影響や幼稚園~小学生の頃に近所の4つ年上のお兄さんが算数教室をしてくれたこともあるかもしれません。それと、化粧品にも興味があり、年少さんの頃から遊びでつけてみたりしていました。以来ずっと美容系のお仕事に興味があり、美容師になりたいと思ったこともあります。行きつけの美容師さんに相談したところ、その方は化粧品会社と協力して自分が良いと思う化粧品やシャンプーなど商品開発にもこだわられていたのですが、話を伺う中で、商品を開発する立場として美容に関わってみたい、と強く思うようになりました。色々な大学の情報を集める中で、応用化学科のwebサイトにある「役立つ化学」、「役立てる化学」を見つけ、まさにこれだ、将来は自分で開発した製品をお客さんに届けてみたいと思い、応用化学科を選びました。

大学生活が始まってどうでしたか?

実家を離れ上京したときは、東京の人はどんな人なのかな、学科の人と仲良くなれるのかな、と不安でした。でもガイダンスの初日から友達ができて、自然と輪が広がって安心しました。演習や実験のレポートなど盛り沢山で大変ですが、困っていたらみんなで教え合ったり、協力し合えるのが応用化学科の良いところですね。
それと、早稲田大学の良いところは、専門の化学以外にも自分のやりたい勉強が色々選べるところですね。語学系でいうと英語はもちろん、スペイン語と中国語も受講しました。応用化学科には留学生が多く在籍しており、自国のことについて教えてくれます。また、他大学との連携協定(f-Campus 5大学単位互換制度)というものを活用して、お隣の学習院女子大学で「日本の通過儀礼と装い」に関する科目を履修しました。日本の伝統行事やその装いに込められた意味を学ぶことができ、また、おしとやかな先生の立ち居振る舞いが印象に残っています。色々な制度を活用できるのも早稲田に来て良かったことだと思います。

苦手な科目は?

物理化学が少し苦手です。数式が多いのとエントロピーなどの概念が難しいですね。

将来はどうしたい?

大学に入るまでは絶対に化粧品開発をしたいと思っていたのですが、大学で色々な講義を聞くうちに無機化学や触媒にも興味が出てきました。化粧品だけに拘らずに、将来は自分のやりたいと思える化学の研究開発ができるような企業に行けたらと思っています。今は興味の幅がどんどん広がっています。

大学以外の活動は?休日の使い方など

合唱サークルに入っていて、スーパーで品出し・レジなどのアルバイトもしています。大学生になったので色々な経験を積めたらと思っています。月に1回ほど都内にある祖父母の家(母の実家)を訪ねます。両親とも都内の大学出身で、父も大学進学のため上京しましたので、私が東京に出るのも不安ではなかったようです。高校時代は勉強が忙しくて家の事は全くしていなかったので、生活する力を身につける意味でも一人暮らしは良い経験ですね。最初は洗濯機の使い方にも苦労したぐらいでしたが、いざ放り込まれてみるとなんとかなるものですね。

今後の抱負

大学受験の際に、まだまだ習っていないことや知らないことだらけなのに、美容や化粧品関連のお仕事、と自分の進路の幅を狭く決めてしまっていた気がします。今は触媒に興味が出てきましたが、他にも色々な科目があるので、興味の幅を広げて勉強していきたいです。今は専門といっても基礎を積み上げている段階なので、3年生以降はより先生方のご専門に近い話が聞けるともっと楽しくなるかもしれないですね。

高校生へのメッセージ

東京で大学生時代を過ごす経験は、将来どこで暮らすとしても大きな財産になると思います。また応化には尊敬できる人が沢山おり、仲間から刺激を受けて自分も頑張ろうと思うことができますし、先生方も私たちの質問や疑問に対して親身になって答えてくださいます。自分の将来についてまだぼんやりとしか考えられなくても、応化で学んでいくうちにきっとやりたいことが見つかると思います。

(2019年12月インタビュー, 学年は当時のものです)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。