栗田 凌

人のためになるものを作り出したり、実際に人が使っているものの改良に携わったりするのが自分に合っている気がして、応用化学科を選びました。

Q1.化学に興味をもったきっかけ・理由は何ですか?

小学校の頃から、社会や国語などの科目より理科が好きでした。その延長で中学、高校も理科が好きで、理科系の科目の中でも化学が一番得意だったので、そこからです。

 

Q2.早稲田大学応用化学科への進学を決めた理由は何ですか?

高校生の時に、オープンキャンパスにいくつか行きました。他大ですが、応用化学科の研究室を見て、この分野は面白そうだなと思ったのがきっかけです。化学の中でも、人のためになるものを作り出したり、実際に人が使っているものの改良に携わったりするのが自分に合っている気がして、応用化学科を選びました。

 

Q3.高校時代に夢中になったことはありますか?

部活と勉強って感じです。中高とバスケ部でした。兄の影響でバスケを始めて、もちろん練習はキツかったけれど、カッコいいし、一緒にやっていた仲間が良かったので、3年の夏までしっかり部活に参加しました。受験勉強は、学校の授業や課題をこなしつつ、基本は自分でやっていて、部活を引退してから本気で取り組みました。

 

Q4.高校の授業と大学の授業の違う点はどこですか?

大学は教室が広いし先生にも当てられないので、緊張感を保つのが難しいところもあります。だからこそ、自分の意欲が大切だなというのは強く感じます。高校の授業と違って、板書をノートに書き取って勉強するということが大学はなくて、資料を配られてそこに書き込んでいく形が多いです。高校と比べると自由な感じがします。

 

Q5.好きな科目・好きな理由は?

有機化学が面白いですね。高校の時は暗記中心で、これとこれがあったらこういう反応になるというのを覚えていましたが、大学では、どうしてこういう反応が起きるのか、理由の深いところを学ぶことができて、有機化学が面白いと思うようになりました。プラスチックとか洋服の素材とか、身の回りに溢れているものを取り扱うので親しみが持てます。

 

Q6.授業以外の時間の過ごし方は?

理工キャンパス内の63号館にラウンジというという広い場所があります。授業が終わった後は、そこで友達と課題をやって、夜になったら「じゃあ、ご飯行くか」みたいな感じで食事して、家に帰ってというのがルーティーンです。バイトは、カフェで働いています。人と接するスキルや礼儀を身につけるために、接客業を経験しておくといいかなと思って始めました。

 

Q7.高校から大学に入ってどんな世界が新しく見えてきましたか?

応化委員(応用化学科の学生なら誰でも参加できる委員会)として活動しています。月1回のペースで院生の人に話研究生活について話を聞く機会があったり、大きなイベントだと12月に「学生企画フォーラム」というのがあり、OBの人が講演をしてくれたりします。先輩と繋がっていると、テスト対策でもこういうのも出るよ、などと教えてもらえます。友達との繋がりも大事だけど、縦の繋がりも大事なんだなと思うようになりました。

 

Q8.大学生活を送る中でどんなふうに自分が成長しましたか?

OBと接することで、就職のこととか身近に感じられるようになりました。OBの勤務先としてよく名前を耳にする企業が、花王、エネオスなど。応用化学科ってこんな企業に勤めたりするんだなと、自分の将来の進路をイメージする時に非常に参考になります。まだあまり本格的に話をしたことはないので、これからアドバイスとかたくさんもらえたらいいなと思っています。

 

Q9.将来の夢・進路は?

まだ漠然としていますが、食品系の仕事に就けたらいいなと思っています。もともと人の生活に身近なジャンルがいいなと思っていて、日用品も考えていたのですが、最近は食品系に興味が移ってきました。応用化学は研究の分野が幅広くて、食品系だけでもいろんな就職先があるみたいです。

 

Q10.受験生へのメッセージをお願いします

友達はちゃんとできるから大丈夫だよと言いたいです。入学して最初の2週間ぐらいは、本当に大丈夫かな、高校に戻りたいなと思ったほどでしたが、今は、いい友達に恵まれています。早稲田は一般入試だけでなく、推薦、内部進学などいろんなバックグラウンドを持つ人が集まっています。真面目な人も、面白い人もいるし、いろんな人と積極的に接してみると良いと思います。

 

(学年は取材当時のものです)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。