鈴木七菜

周りはみんな化学が好きで入学してきている人たち、専門的な話を存分に語り合える環境が最高です

Q1.化学に興味をもったきっかけ・理由は何ですか?

中学校の授業で化学に興味を持ちました。特に何かきっかけがあったというより、テストのために授業で習ったことを覚えるのも苦にならず、成績も良くて、自分に向いているのかなと思うようになりました。中学からの積み重ねがあるので高校での成績も良く、進路を真剣に考えた時に、自然に化学の道に進もうと思いました。

 

Q2.早稲田大学応用化学科への進学を決めた理由は何ですか?

早稲田の応用化学科は、Webサイトにも書かれているように「使える化学」を打ち出しています。それがすごくいいなと思いました。授業も座学に偏らず、実験の機会が多く、そういう実践的な面が社会に出た時に役立つのではないかと思って選びました。

 

Q3.高校時代に夢中になったことはありますか?

中高の部活は「合唱部」に入っていて、毎年、何かしらのコンクールに出ていました。高校2年生の時にスェーデンに海外遠征に行き、現地の教会で歌う機会がありました。1週間の滞在で基本はホームステイ。拙い英語で頑張りながら、コミュニケーションをとったのもとても良い思い出です。

 

Q4.高校の授業と大学の授業の違う点はどこですか?

授業に対して、積極性や自主性が求められるところが違うなと思います。高校は教室も狭いし、先生もみんなのことを知っているし、目が行き届いているイメージ。大学は自分でついて行かないと置いて行かれてしまう。今年からオンデマンドの授業が多くなりました。オンデマンド授業の良いところは、わからないところを何度も見返して理解できるまで学べるところです。

 

Q5.好きな科目・好きな理由は?

座学より手を動かす方が好きなので、実験は好きですね。手を動かして初めてわかることがたくさんあります。自分で予習してフローチャートを書いていくのですが、実際にやってみると、毎回、新しい発見があります。机の上で考えているだけではわからないことに気付けるのが楽しいです。実験で使わせてもらう機械には何千万円もするものもあり、「大切に扱ってね」と言われています。学部生のうちから高価な機械が必要な実験をさせてもらえるのもありがたいです。

 

Q6.授業以外の時間の過ごし方は?

サークルは合唱団に入っています。4学年合わせて100人ぐらいのサークルです。インカレサークルでイベントも多く、早稲田以外の大学の人も参加しています。今年は「合宿マネージャー」と「写真係」というイベントの時にみんなの写真を撮る係でした。来年は、パートリーダーを務める予定になっています。音楽は大好きで、歌っていると日々のレポートのストレスから解放されます。

 

Q7.高校から大学に入ってどんな世界が新しく見えてきましたか?

高校までは、友達と話すのは部活のことか他愛のない内容。化学の話を友達としたことはありません。でも、大学は、みんな化学が好きで入学してきている人たちなので、難しい話をしても真剣に聞いてくれます。環境にも友達にも恵まれています。実験は多くて大変だけれど、「大変だね」と言い合いながらやれるので助かっているし、楽しいです。

 

Q8.大学生活を送る中でどんなふうに自分が成長しましたか?

高校生の時も実験はありましたが、グループでやるので、自分が今、何のために何をやっているかわからないまま、手だけ動かしている感じでした。学籍番号順にペアを組んで実験をするので、相手に迷惑をかけないようにちゃんと理解して臨むようになりました。実験自体は週に2回ですが、実験前と後にそれぞれレポート提出があり、再レポートもあるので、何かしら終われている感じです。授業の中で一番楽しいのも実験、一番大変なのも実験ですね。

 

Q9.将来の夢・進路は?

まだあんまりはっきりとは決まっていません。先輩からも3年生の前期に専門性の高い授業が取れるからそこで見えてくるよ、とアドバイスされていて、そこに期待しています。生活に身近なところに興味があるので、化粧品とか楽しそうかなと思いますが、まだ興味レベルです。理系就職するなら大学院進学も視野に入れる必要があるのかなと思っています。

 

Q10.受験生へのメッセージをお願いします

指定校推薦で入学が決まった後も、通っていた塾は辞めずにそのまま通いました。することがなくなってしまうし、学力も下がってしまうと思ったからです。

大学の勉強はみんなヨーイドンでスタートするので、学力の差を心配する必要はないです。大学の勉強の先取りをするよりは、高校で習う数学、物理、化学などをしっかり復習しておくのがおすすめです。

(学年は取材当時のものです)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。