田中賀偉

早稲田大学 応用化学科に進学したきっかけ・理由は?

身近な生活の中で役に立つような化学に携わりたいと考えていました。たとえば最近興味を持ったのは、大学2年の夏に他大学提供科目を受講し京都の農場に行った際に見た透過型太陽電池です。この太陽電池はビニールハウスに設置されており農作物の栽培とエネルギー生産を並行するという内容の研究でしたが、ここには化学が関わってますよね。応用化学科を志望したもう1つの理由は、先ほど述べた電池に限らず幅広い化学の分野の中から自分の進みたい分野を見つけることができて、可能性が広がると思ったからです。受験の時期に地元に残るかどうかで親と相談していましたが、自分としては東京に出たい気持ちが強く、応用化学科に進学することを選びました。

大学生活が始まってどうでしたか?

勉学に関して、高校時代は有機化学が好きでしたが、大学の授業では覚えることが多く苦戦しています。また、専門実験については手際が良くなかったので一番遅く実験室を出るなど精神的にキツいことも多かったです。でもなんとか実験班の友だちと乗り越えてきました。実験レポートの話題が絶えないのも応化の特徴かなと思います。

大学以外の活動は?休日の使い方など

1年次はテニスサークルに所属していましたが経済的に苦しくて辞めてしまいました。それからはアルバイトを続けています。サークルを辞めたのは惜しいですが、最近は週末などに時々友だちを呼んで鍋やたこ焼きなど作って楽しんだり、東京の街を散策したり、長期休暇で国内旅行に行ったりもしているので、のびのびと充実した生活は送れていると思います。

将来はどうしたい?

先ほど述べたように目に見えて役に立つような化学に関わる仕事に携わりたいですが、まだはっきりと決めていません。選択の幅を狭めないために現在教職科目も履修しています。理科の教員として教壇に立ち魅力的な授業を展開したいと考えたことがあるためです。しかしただでさえ忙しい理工の時間割に教職科目が加わるため、非常に大変ですが充実しています。

奨学金について

日本学生支援機構の奨学金を借りていますが、今後のために給付型奨学金の申請を考えています。早稲田大学には学費免除はありませんが、代わりに給付型奨学金が沢山あります。入学後の成績と経済状況が考慮されるのが一般的ですが入学前にしか申請できないものもあるので、そういう情報は事前に知っておくことが重要だと思います。

今後の抱負

自分で決めて地方から出てきたので、大学卒業時に自分に恥じず胸を張れるように、身になる勉強や経験をしてまだまだ頑張ります。周囲には尊敬できる人が沢山います。良い刺激が受けられるこの環境の中で学ぶことで、自分のやりたい研究や仕事などを具体的に見つけていきたいです。

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。