学部4年 小坂祥代

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大学入学後にやりたかった遺伝子関係、微生物関係、医薬品関係の研究がされていたし、応用化学科は教授の数も多かったので、この学科を選びました。
3年生から4年生になるにあたり大学生活はがらりと変わりました。1年生から3年生までは与えられるレポートに毎週追われていましたが、研究室に入ると最終的な目標に向かって自分で計画を立てなくてはならないので自主性が問われます。追われているというよりは、疾走しているという感じです。修士の先輩に助けてもらいながら頑張っています。私が入っている研究室は明るい雰囲気で快適に過ごしています。勉強も4年生になってからは、3年生までの内容を土台として専門性が一気に上がりました。専門性が高い分吸収するのは大変ですが、やればやるほど学んだことが自分の身になることを実感しています。4年生では、大学院の単位に算入される授業を履修しています(先取り履修)。

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現在私が行っている研究は、食品等に利用可能な配糖体(糖類)を合成する酵素を耐熱化しようというもので、遺伝子工学を利用した実験も行っています。大腸菌を使ったり、遺伝子を組換えたり、目には見えない範囲の細かい作業をしています。理論を聞くだけではわからなかったことも、実際やってみると理解することができるので面白く感じています。
一人暮らしをしているのですが、節約のため毎日自炊しています。3年生までは学校から少し離れた場所に住んでいたのですが、研究室が始まると忙しくなると思ったので、高田馬場の近くに引っ越しました。また1年生のときからカフェでバイトをしています。学生が多いのでたくさんの友達ができました。肉体労働なので、良い運動にもなっています。長い休みがとれるのは3年生の夏休みまでなので、学科の友達とイタリアや韓国に海外旅行に行きました。
大学院への推薦入学が決まりました。将来の就職先は今のところ医薬品、化粧品関係に興味があるのですが、これから研究していく中でじっくり決めていこうと思います。
(2008年度インタビュー。学年は当時のものです。)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。