大学院博士後期課程2年 長谷川円

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私は今、携帯電話やパソコンといった電子機器の中に入っている、数十ナノメ一トルサイズの微細な配線を、めっきの技術を使って作るという研究をしています。化学の反応では、少し条件を変えただけで、ぴっくりするくらい結果が変わってきたりすることがあります。その結果となった原因や、結果から出てきたものをうまく使うにはどうしたらいいか…そういったことを考えるのがとても面白いと感じています。研究生活はひとことで言えば本当に楽しいですね。私はもともと化学が好きですし、実験もとても好きなので、毎日実験できて、やりたいと思ったことを何でもさせてくれる環境が整っていることが、一番大きいように思います。そして、「今度はこうしたらどうだろう?こうしたら面白い」と考えて実行して、良い結果が出たときは嬉しい気持ちでいっぱいになります。

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研究室生活では、まわりの先輩や後輩といつも一緒にいるので、学部のとき以上に仲良くなれますね。それはどこの研究室に入っても同じかなと思います。また、仲良くできる楽しさだけではなくて、研究する仲間として切磋琢磨できるという楽しさがあります困った結果が出てきたときに、みんなが色々な知識を出し合って、お互い助け合いながら研究を進めていけるのも魅力の1つです。これから化学を志そうとするみなさんには、今「化学が好き」という気持ちをしっかり心に留めて、もう迷わずにとことんのめりこんでいってほしいと思います。これは化学に限らず言える事ですが、「何故こういうことが起こるんだろう?」、「こうしたらどうなるだろう?」という疑問を常に持ち続けながら、進んでいってほしいですね。
(2005年度インタビュー。学年は当時のものです。)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。