大学院修士課程1年 向坊仁美

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最近、持ち運び型の電機製品がどんどん発達していますが、そのなかで私は携帯電話に使われているような軽い二次電池のマイナス極に対する研究をしています。世界的に先端的なテーマで、国内外の学会で世界中の研究者の方々と議論をして、とにかくおもしろい研究ですね。「テーマは研究する技術を学ぶ教科書」と先生はおっしゃいますが、なんとも賛沢な教科書を使わせて頂いているものです。研究室は、すばらしい社会勉強の場です。まさに「切礎琢磨」、人間一人では生きていけないと痛感します。先端的な研究を行っているので、当然先端的な装置や設備もそろっています。学生が思う存分実験ができるようにと先生方が配慮をしてくださっているので、自由奔放に研究に打ち込めるんです。大学院の生活は研究中心。自由度が増す分、自律をして自立をすることが求められますね。

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「大学は目標ではなく通過点である」。耳にタコができるほど聞く言葉ですが、新しいものについ心がときめいてしまう人、論理的な思考回路を持つ人、真剣に生きている人、実験が大好きな人、一生ものの友達を求めている人、は早稲田の応用化学科を通過してみてください。きっと、人間として一回り成長した姿で新たな分岐点に立っていると思います。
(2002年度インタビュー。学年は当時のものです。)

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。