機能性薄膜などの研究開発

株式会社ニコン 鈴木 涼子

平成26年卒

 

“ニコン”と聞くとカメラを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?弊社ではカメラ以外にも半導体露光装置、液晶露光装置、顕微鏡など多くの機械製品を製造・販売しています。このような精密機器メーカーで、応用化学を学んだ私がどの様な仕事をしているかは想像しにくいかと思います。ニコンでは、機械設計だけでなくレンズなどの光学部品の研究開発も行っており、ガラスや塗料、機能性薄膜などの開発において化学の知識や技術が活かせます。実際に私は大学で研究してきた無機材料やその機能化に関する知識や技術を活かし、機能性薄膜などの研究開発を行っています。

 

学生時代は研究室で無機材料と有機分子を組み合わせる研究に取り組んでいました。そのような背景から、無機材料に携わる仕事ができる会社への入社を志望していました。配属当初、与えられたテーマは研究室での経験がそのまま活かせるもので、スムーズに仕事に取り組むことができました。その後も、分析技術や無機合成に関連する研究開発を継続しており、学生時代に学んだ知識は、仕事を進めるうえで重要な基盤になっています。

 

ニコンにおける材料の研究開発では、一般的な材料メーカーと異なり“光学に特化した”材料を作製することや、最終製品に合わせた特性の材料を作ることが求められます。そのため、研究所に所属していますが、製品化を見据えた開発、最終製品を扱う製造現場での実験など、ものづくりにおける上流から下流までの幅広い範囲に立ち会うことができます。

 

今後も、応用化学科で学んだ知識で会社に貢献できる研究開発をしていきたいです。

知識としての化学だけでは終わらない。
使える化学を学んで、鍛え上げられた人材に。